作品の中に製作者からのユーモラスなメッセージや隠しコマンド、隠しコンテンツを組み込む手法「イースターエッグ」を採用している映画やテレビドラマも多いが、最近、中国中央テレビ(CCTV) のニュース番組「新聞聯播」でも「イースターエッグ」が組み込まれ話題になっている。信息時報が報じた。
第12期全国人民代表大会(全人代)第2回会議と中国人民政治協商会議第12期全国委員会第2回会議(「両会」)が3日、北京で開幕すると、CCTVのニュースセンターは「微博(ウェイボー)」のオフィシャルアカウントに「央視新聞両会微海采」というスレッドを立ち上げて、中国全土のネットユーザーに「両会」に何を期待しているのかを聞いた。4日、あるネットユーザーは、両会に対する期待や祝福の言葉を込めた「砂絵」を同スレッドに投稿した。
元々厳粛なイメージのある「新聞聯播」だが、2014年に入り、「庶民派」へとイメージチェンジを図っている。例えば、立春の日には、終了前に、アナウンサーの姿ではなく、子供のパンダ4匹が映し出され「かわいい」と話題になったほか、春節(旧正月、今年は1月31日)に合わせた大型連休の最後の日になった2月6日には、春節中に話題になった曲「時間都去哪児了(時間はどこへ行ったのか)」が流されるなど、視聴者に「サプライズ」を提供している。このような「庶民派」への変化に、多くのネットユーザーが「人間味がある」と声を寄せるなど、好評を博している。
■芸術系:さわやかな砂絵
4日夜、「新聞聯播」の番組終了前には、フォロワーから寄せられた砂絵が紹介された。
同作品では、駿馬が「中国の夢」に向かって走る姿や「北京·両会」という文字の下に北京にある「天安門城楼」などが描かれていく。現在、まさに「両会」会期中で、同作品には中国国民の両会に対する大きな期待のほか、素晴らしい暮らしに対する夢が詰まっている。
番組終了後、同番組の微博のオフィシャルアカウントには、創造性に富む同砂絵が画像と動画でアップされた。動画では、砂の上に指で「天安門城楼」が描かれ、その後、駿馬が描かれ最後に「中国の夢」と書かれる。そして最後に、手をつないで走る子供2人の上に虹がかかり、「幸せな家庭」と書かれ、見る人を温かい気持ちにさせる。
同作品に、ネットユーザーらは「美しい」、「新鮮」、「芸術的」、「CCTVがどんどん庶民的になっている」、「新聞聯播がこんなにさわやかな番組になるなんて」と大絶賛している。