海外によるメインフレームの独占状態の打破、国家情報安全の保障を目的とする「浪潮K遷プロジェクト」が、本日北京で正式に始動した。人民日報が伝えた。
中国工程院院士の倪光南氏は、「メインフレームは大規模な取引データの処理に特化したハイエンドサーバーで、国家情報安全を守る重要な設備だ。長期間にわたり、中国のメインフレームは海外の技術独占、海外メーカーの市場独占を受け、国家の情報安全に重大なリスクが存在していた」と語った。
第11次五カ年計画期間の国家ハイテク研究発展計画(863計画)の重大特別プロジェクト「ハイエンドフォールトトレラントコンピュータ」の成果で、ITベンダーの浪潮集団が開発した「天梭K1」は、中国が独自の知的財産権を持つメインフレームで、海外のメインフレーム技術による長期的な独占状態を打破した。昨年1月の発表より、浪潮集団は開発・実験の強化を続けてきた。天梭K1はすでに、主流データベースおよび主流ミドルウェアの互換を実現しており、銀行・エネルギー・公安・財政税務などの各分野で使用されている。その性能は安定的で信頼性が高く、利用者から幅広く支持を集めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月16日