中国初の月面ローバー その任務に迫る(3)
月探査機「嫦娥3号」が今年12月に打ち上げを予定しており、月面探査の任務を担う中国初の月面ローバーも注目を集めている。この月面ローバーはどのような構造をしており、いかにその「月面探査の旅」を実施し、どのような調査任務を遂行するのだろうか?北京で25日に開かれた同月面ローバーの名称公募イベントにおいて、これらの問題に解答が与えられた。人民日報が伝えた。
◆任務:月面の3D光学画像化・赤外分光分析、月面物質の主要元素をその場で分析する。
月面の一日は地球上の27日余りに、昼と夜の長さはそれぞれ地球上の14日に相当する。
月探査プロジェクト副総指揮、月探査・宇宙プロジェクトセンター主任の李本正氏は、「月面ローバーは月面環境での生存能力を持ち、休むべき時には自動でスリープ状態となり、自動的に目を覚まし任務を再開する」と語った。
夜は太陽光発電が不可能なため、月面ローバーの電源サブシステムは二つの太陽電池アレイ、一組のリチウムイオン電池、スリープ復帰モジュール、電源コントローラによって構成されている。太陽光により機器・設備に電源を提供し、地球の14日間に相当する昼の作業を続け、スリープ状態に入ってから14日後に自動的に目を覚まし任務を再開する。
3カ月間の月探査の中で、月面ローバーは各種先進設備により月面の3D光学画像化、赤外分光分析、土壌の厚さや構造に関する科学調査を実施し、月面物質の主要元素をその場で分析する。月面ローバーから送られたデータにより、人々はより直接的かつ正確に神秘的な月を理解できるようになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月26日