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「神舟10号」打ち上げ用ロケットが発射センターに

 有人宇宙船「神舟10号」の到着に続き、打ち上げ用ロケットが4月29日に北京から酒泉衛星発射センターに向かい、有人宇宙船打ち上げの準備に入った。中国航天科技集団から得た情報によると、神舟10号の打ち上げを担当する長征2号Fロケットは専用列車を使用し、29日に北京から酒泉衛星発射センターに向かった。同ロケットは5月2日に到着する予定だ。航天科技集団打ち上げ用ロケット技術研究院長征2号Fロケットの劉建・副主任設計士は、「同ロケットは出発前に全装置の作業を完了し、テストで良好なデータを記録している。これまでとは異なり、同ロケットは輸送機ではなく列車で輸送される」と語った。北京晨報が伝えた。

 劉氏は「この列車は専用列車、俗称は軍用列車で、鉄道輸送の要求に適した専用輸送車両だ。一般的な客車列車は両面が垂直になっているが、同ロケットの専用列車は流線型で、丸みを帯びたロケットの輸送に適している。ロケットの部品の故障を防ぐため、列車の時速は80キロ以内に抑えられる」と説明した。

 劉氏によると、同ロケットが駅に到着すると、初めに積み下ろしにとりかかる必要がある。ロケットの各部分を列車から下ろし、組立試験工場に運び込み再組立を行い、最後の打ち上げに備える。

 計画によると、神舟10号は今年の6-8月に打ち上げられる予定だ。酒泉衛星発射センターは、中国唯一の有人宇宙船発射場で、長征2号Fロケットは中国の保有する打ち上げ用ロケットのうち、最長で最重量級のロケットだ。

 3人の宇宙飛行士は宇宙船に乗り、軌道上を運行中のドッキング目標機「天宮1号」と有人ドッキングを実施する。今回の宇宙飛行の時間は過去最長になる見通しだ。飛行実験には、宇宙船と天宮1号の合体飛行、自動・手動ドッキングなどの内容が含まれる。これにより技術の信頼性を検証し、今後の宇宙ステーション建設に必要な基本的な技術を把握できる。神舟10号はまた、旋回など一連の新実験を実施する。

 神舟10号は今年3月31日に北京から酒泉衛星発射センターに輸送された。これは天宮1号と神舟10号の有人飛行任務が、全面的な実施段階に突入したことを示すものだ。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年5月2日

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