神舟10号 今年夏に打ち上げを予定
【中日対訳】 中国有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は2月28日、中国は今年、宇宙実験機「天宮1号」と有人宇宙船「神舟10号」のドッキングを行い、有人宇宙往還輸送システムの初の応用飛行を実施すると発表した。人民日報が伝えた。
計画によると、神舟10号は今年6−8月に酒泉衛星発射センターから打ち上げられる。3人の宇宙飛行士が同宇宙船に搭乗し、運行中の天宮1号との有人ドッキングを実施する。任務の主要目的は次の通り。(1)軌道上を飛行する天宮1号に、人員・物資の地球-宇宙往還輸送サービスを提供する。(2)ドッキング後の、宇宙飛行士の生活・業務・健康の保障能力、および宇宙飛行士の飛行任務の執行能力をテストする。(3)宇宙飛行士の宇宙環境への適応性を高め、宇宙空間における作業効率を調べ、宇宙科学実験・軌道上を飛行する宇宙船のメンテナンス試験・宇宙ステーション関連技術の検証を実施し、初の青少年向けの宇宙科学講座教育活動などを実施する。(4)各システムの飛行任務の執行能力と性能、システム間の協調性を調べる。
神舟10号はすでに組立を完了しており、試験を実施している。キャリアロケット「長征2号F遥10」は試験を完了しており、工場出荷前の準備を行っている。宇宙飛行士の訓練は、計画通りに進められている。打ち上げ場所、操作・通信、着陸場所などの準備作業が順調に進められている。天宮1号は通常通り運航しており、良好な状態を保っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月1日