中国製のリアルタイム測位システム 誤差僅か0.89m
重慶恩菲斯公司が請け負う、重慶市科学技術難関突破計画重点電子情報特別プロジェクト「チャープスペクトラム拡散技術に基づくリアルタイム位置測定システムの研究」が12月5日、重慶市科学技術委員会の専門家チームの検査に合格した。同社の張長伍・研究開発部副総経理は、「このシステムを使えば認知症の高齢者等、特殊な患者が失踪した場合、患者の正確な位置を特定できる。鉱山で事故が発生した場合も、地下の作業員の位置を正確に特定し、救助活動を展開できる。また位置測定の誤差はわずか0.89メートルで、世界トップ水準に達した」と説明した。科技日報が伝えた。
リアルタイム位置測定システムは、衛星、信号の到来時間差・到来時間等を通じて一測定を行っている。現在の業務用リアルタイム位置測定システムの誤差は1メートルが基準となっており、誤差を1メートル以内に縮めることは技術的にもコスト的にも非常に困難だ。新技術の発展に伴い、多くのワイヤレス通信技術がシステム開発に利用されている。位置測定の精度の向上、設備の簡略化とコストダウンは、業務用リアルタイム位置測定システムの発展の方向性とされている。