山中さんに「授賞式楽しんで」 ノーベル賞先輩が祝賀会
左から、白川英樹さん、バリエ・スウェーデン大使、山中伸弥教授、野依良治さん、鈴木章さん、田中耕一さん、大江健三郎さん |
今年のノーベル医学生理学賞を受賞する京都大の山中伸弥教授をたたえる祝賀会が28日夜、東京都内のスウェーデン大使公邸であった。12月10日にストックホルムで開かれる授賞式を前に、賞の決定後とりわけ多忙な日々が続く山中さんは「式までに倒れないよう、なんとかがんばります。ラストスパートです」と語った。
ラーシュ・バリエスウェーデン大使主催の祝賀会で、大江健三郎さんや田中耕一さんら、過去のノーベル賞受賞者8人も出席。先輩たちに囲まれた山中さんは「とっても緊張しますが、楽しんできてとアドバイスを受けました」。
授賞式でのスピーチについては「今まさに考えているところ」としつつ、自らの研究の経緯を振り返って「予想通りにいくことがいいとは限らないことを、メッセージとして伝えたい」と話した。(須藤大輔)
asahi.com 2012年11月28日
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