上海市青浦出身の潘東来(22)さんは、2014年に全国の大学を卒業する新卒生727万人の一人だ。多くの同級生と同じく、潘さんもまだ満足できるような仕事が見つかっていない。新華社が伝えた。
潘東来さんは上海師範大学化学エンジニアリング・工芸専攻で学ぶ学生だ。大学院入試があったため、昨年末にやっとインターネットを通じた履歴者の応募を始めたばかりの潘さんだが、約50通送った中で返答があったのはわずか4通だという。「仕事に対する要望はそれほど高くはない。3000―4000元(約5万-6万6千円)の給料がもらえれば十分だ」と潘さんは直言する。「今年の厳しい就職状況を見れば、自立できる仕事が見つかるだけでいい」。
大学は上海の郊外にあるため、潘さんは面接などのために往復で2時間近く地下鉄に乗る必要がある。多くの会社が「連絡を待っていて」と言うが、「連絡を待て、というのは、連絡しない、というのと同じ意味だ」と潘さんは苦笑する。「もし化学工学分野で仕事が見つからない場合、要望を下げて販売に応募してみるしかない。だめなら来年も続けて大学院受験をして、実力を高めて競争力を強化したい」。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年3月3日