中国の雇用創出 1−9月で通年目標を達成
全国都市部の1−9月の雇用創出が1066万人に達し、年初に確定された通年900万人以上の目標を前倒しで達成した。2012年同期と比べても42万人増となっており、年末までに1200万人を突破する勢いだ。人民日報が伝えた。
中国経済の成長率が低下する中、雇用はなぜ安定的な流れを維持しているのだろうか。
中国人力資源社会保障部の信長星副部長は、雇用情勢の全体的な安定について、次の複数の要素が存在すると分析した。
(一)安定成長が雇用拡大に根本的な保障を提供した。経済成長の角度から見ると、今年第1−3四半期のGDP成長率(前年比)は7.7%で、やや低下こそしたが依然として高成長の範囲内になっている。第3四半期の各データを見ると、経済動向はより安定的な好転に向かった。信副部長は、「成長率はかつてほど高くないが、GDPの総額の拡大に伴い、1%の成長から得られる額が増加しており、雇用に対するけん引力も強化されている」と分析した。
(二)経済構造の調整・改善が、雇用枠を拡大した。産業構造の角度から見ると、第三次産業の雇用けん引力が特に強かった。中国の第三次産業は今年第1−3四半期に前年同期比8.4%の成長率を見せ、第一次・二次産業およびGDP全体の成長率を上回った。また付加価値額でも第二次産業を上回り、雇用を力強くけん引した。また主な雇用受け入れ先である個人経営経済も力強く発展し、上半期に新たに登録された民間企業は前年同期比8.59%増の98万5300社に、個人事業主は7.26%増の389万5800人に達し、多くの雇用を吸引した。