就活における男女差別調査:大学院生が最悪
人民日報は3日、人民網強国フォーラム「微態度」コラムおよび北京美蘭徳信息公司と共同で「就職活動における男女差別問題」をテーマとした調査を実施した。5日午前0時の時点で、1845人から有効回答が得られた。回答したネットユーザーの4割以上は、「各企業の人事担当部門が女性を採用することを躊躇する最大の理由は、出産・育児によって労働時間が割かれること」と考えていた。人民日報が伝えた。
○最も差別されているのは大学院生
調査によると、「自分や親しい友人が就活で男女差別に遭った経験がある」と答えた人は9割を上回り、「男女差別は、女性を差別するもの」とした人は85.3%に達した。学歴別で見ると、大学院以上の学歴を持つ人で男女差別に遭った人が93.3%と最も高く、続いて学部生が91.6%、専科生と高校生がこの後に続いた。
男女差別の年齢による違いはほとんどない。「21歳から30歳」「31歳から40歳」「41歳から50歳」いずれの年代でも、「男女差別に遭った経験がある」と答えた人は90%を上回った。労働力となり得る年齢の女性はほとんど男女差別に遭った経験があり、年齢の大小による差はほとんどないことが、これらの結果から明らかになった。
○出産・育児による負担を嫌がる企業側
社員の採用において、企業の人事担当部門が女子学生の採用を躊躇するというケースは多い。この原因として、「女子社員は、出産・育児のために労働時間が割かれる」と答えた人が43.3%でトップ。続いて、「仕事によってはキツイ労働、接待、出張があり、女性には不向き」が35.2%。一方、「女性は結婚後家庭を優先し、仕事への意欲が低下する」「伝統的な男尊女卑という考え方が根深く、女性に対する差別は改まっていない」と答えた人の割合は低かった。