富豪の女性が清掃員 子どもの手本に (2)
余さんは武昌区都市管理局清掃大隊の契約職員で、月給は1420元だ。彼女は東湖歓楽谷風景区に1平方メートルあたり6千元以上の住宅10軒を所有し、また今年引渡しとなる7軒の住宅も所有する富豪だ。
余さんは1980年代、洪山区東湖村霍家湾の野菜農家だった。余さん夫婦は朝早くから夜遅くまで働いてお金を貯め、同地で初めての3階建ての自宅を建てた。武漢に出稼ぎに来る人が増えてきたため、余さんは家の空いた部屋を賃貸に出し、1990年代には1部屋あたり月50元の収入になった。お金を貯めた余さん夫婦はさらに家を増築し、数年で5階建ての3棟を所有してその大部分を賃貸に出すようになった。余さんによると、当時農村で家を建てるのは簡単で、各家庭がみんな家を建てていた。しかし2008年から始まった土地収用による移転補償の対象となり、21軒の不動産を手に入れたのは予想外だったという。余さんはその後4軒を売却した。