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中国自動車業界の最大の買収チャンスは欧州にある

 プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が9日に発表した予測によると、中国の軽型車(最大総重量3.5トン以下の自動車)の販売台数と組立台数は共に2ケタ成長を実現する。中国自動車業界は良好な成長基調を呈し、明白な競争優位にある。今後の最大の買収チャンスは財政破綻したばかりの米国の「自動車の街」デトロイトではなく、欧州にある。経済参考報が伝えた。

 PwCの予測によると、2013年の中国軽型車の年間販売台数は前年比14.4%増加の1810万台に達する。組立台数は10.7%増の1850万台に達する。2014年には組立台数は前年比11.9%増の2070万台に達する。2012年から2019年の世界の軽型車組立台数増加への中国の寄与率は43%に達する。

 PwCの廖仲敏氏は「需要が伸び続けること、特に東部沿海都市の中産階層の2台目の自動車購入需要および西部地域の初の購入需要が旺盛なことで、中国自動車業界は引き続き成長基調を呈する。都市化の発展、マクロ経済の着実な成長、価格低下を含む他の基本的経済要素も自動車業界の成長を後押しする」と指摘した。

 PwCの予測によると、2014年に中国自動車メーカーはさらに激しい競争に直面する。廖氏は「今後中国自動車業界の価格競争はさらに激しくなり、M&Aも加速する」との見方を示した。

 自動車業界はEUの経済回復に対して慎重な見方で一致しているが、2013年は世界自動車業界の転換点になる見通しだ。PwCの予測では、2013年に世界の軽型車の組立台数は前年比3.3%の8180万台に達する。2014年には5.9%という力強い増加を見せ、8660万台に達する。

 PwCによると、経済的低迷の続くEUではM&Aのチャンスが増加している。PwCのRick Hanna氏は「われわれは毎年、自動車業界の潜在的買収側、潜在的売却側についての調査を行っている。中国は最大の潜在的買収側、EUは最大の潜在的売却側になるだろう。これは中国自動車メーカーが技術を切実に求めており、欧州メーカーが経済危機の環境下にあって売却額がちょうどいい一方で、米国メーカーは資産に比べて売却額が割高だからだ」と指摘した。

 米国の「自動車の街」デトロイトの財政破綻が、中国自動車メーカーにさらに多くのM&Aのチャンスをもたらすかどうかについて、Hanna氏は「デトロイト市は工場やメーカーの資産を何ら所有しておらず、自動車メーカーへの影響はない」と指摘した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年12月10日

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