中国、世界最大の乗用車市場に 2013年販売台数1600万台突破
ドイツ自動車工業会(VDA)が3日に発表した「2013年世界自動車市場評価報告」のデータによると、中国市場での乗用車販売台数は今年1600万台を上回り、初めて世界最大の乗用車市場になる見込みが高い。北京日報が伝えた。
VDAのマティアス・ ヴィスマン (Matthias Wissmann)会長は3日、記者会見の席上で、「今年の世界の乗用車販売台数は、前年比5%増の7220万台に達する見通し。来年も3%増加し、中国市場の販売台数は世界トップを維持するだろう」と話した。
具体的に見ると、2013年の世界自動車市場の成長要因は、中国市場と米国市場にあり、中国の販売台数が21%増加したほか、米国の乗用車販売台数も7%増と大幅に伸び、1550万台に達する見込み。今年の欧州の販売台数は1140万台(3%減)、ロシアは270万台(7%減)。このうちドイツは前年比5%減の293万台にとどまった。日本の乗用車販売台数もやや落ち込み、440万台となる見通し。
VDAは、「来年、中国の乗用車販売は、増加スピードが若干減速して7%前後となるが、販売台数は1700万台を上回り、米国はその後に続き1600万台に達するだろう」と予測している。また、欧州市場が回復して2%の成長が見込まれ、EU周辺国やロシアも、7%前後の増加が期待されている。
欧州市場では、来年はドイツ市場がいっそう安定すると見られる。VDAの予測によると、来年のドイツ車の国内生産台数は2013年とほぼ同じレベルで、海外での生産台数は920万台に増える見通し。全体的に見ると、ドイツの2013年国内乗用車販売台数は300万台前後、輸出台数は420万台前後を維持すると予想される。
ヴィスマン会長はこのほか、「電気自動車(EV)は来年、大きな成長が見込まれ、ドイツの自動車メーカーは、来年16種類のEV新車を発売する見通し。2013年1月から10月までのドイツでのEV販売台数は6200台、うち純電気自動車が4分の3を占めた」と紹介した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年12月6日