外資、中国経済を再び有望視
このところの様々な情報は、中国経済の全体的状況が好転に向かっていることを示している。ゴールドマン・サックスは3日、クレディ・スイス、ドイツ銀行、JPモルガン・チェースに続き、中国経済の成長率予測を上方修正した。国際金融報が伝えた。
ゴールドマン・サックスは2013年の中国のGDP成長率予測を7.4%から7.6%に上方修正、CPI予想を2.4%から2.5%に上方修正した。
CCVI価格指数の崔新生チーフ研究員は「外国の機関が中国経済の成長率予測を引き上げたのは、このところ中国政府の打ち出した一連の政策を受けて、中国経済を再び有望視したからだろう」と指摘した。
■外資:予測を上方修正
ゴールドマン・サックスの報告によると、上方修正は過去数カ月間の工業成長の加速およびその他の指標が理由で、「世界需要の改善と引き締めへ向かいつつも依然緩和的な政策的立場」が含まれる。ゴールドマン・サックスがこれまで他の多くの投資銀行と同様、中国経済は減速すると見て、一度は2013年のGDP成長率予測を7.8%から7.4%に下方修正、2014年のGDP成長率予測を8.4%から7.7%に下方修正したことは指摘に値する。今回の姿勢転換は、中国経済が上昇基調に入ったことを意味するのだろうか?
中投顧問の白朋鳴マクロ経済研究員は、ゴールドマン・サックスなどの投資銀行は経済成長率予測を上方修正するにあたり(1)HSBC製造業PMI指数、雇用統計、融資規模、貿易状況などなど最近の各種経済指標が予測を上回ること(2)地方債務、過剰供給、国全体の経済政策経済など経済成長に影響を与える主要リスクが取り除かれるかどうか--の2点を主に考慮したと指摘。「要するに、これらの機関が中国経済の成長を有望視した最も大きな理由は、7月の経済政策会議後、国が安定成長を再び最優先し、好材料となる一連の政策を直ちに打ち出したからだ。7月中旬の経済政策会議後、国はバラック密集地の再開発、都市行政建設、鉄道建設など新たな『景気刺激計画』を静かに始動し、製造業を回復へと導いた。同時に、積極的政策を打ち出して情報消費産業の発展を後押しするとともに、小規模企業減税によって民営経済の回復を促し、最終的に製造業指数を好転させた」と指摘した。
製造業の側も前向きな数字を叩きだした。8月のHSBC製造業PMIは4カ月ぶりの高水準となり、政府側の8月のPMIは16カ月ぶりの高水準となった。業界関係者はPMIの上昇は、GDP成長率を押し上げる重要な要因だと指摘する。