HSBC中国製造業PMIの8月の速報値は50.1、中国経済は回復を継続
HSBCが本日発表した8月の中国製造業PMIは速報値50.1と、4カ月ぶりの高水準を記録した。市場予想は48.3、7月の確報値は47.7だった。
これは新規注文と生産の回復に牽引されて業況拡大区間に戻ったことを示している。HSBC中国製造業PMIは3カ月連続で業況縮小区間を上下した後、50.1まで再上昇し、2010年8月以来最大の上げ幅を記録した。
これについてHSBCの屈宏斌チーフエコノミストは「これまでに打ち出された安定成長政策が一応の効果を上げ、企業の在庫積み増しが始まった。だが外需の軟調は依然続いている」と分析。「今後数カ月間、政策効果は一段と明らかになり、経済は現在の底打ちからさらに回復するだろう」と予測した。
製造業PMI速報値が50以上に戻ったことは、景気底打ちを示している。屈氏は、8月の工業生産額(付加価値ベース)は小幅な回復を続けると予測。「外需の弱含みはなお続いており、現在の製造業の回復は主に以前の安定成長政策および企業の在庫積み増しに牽引されたものだ。企業の在庫積み増しは通常少なくとも3-4カ月続くが、回復の力と持続期間はやはり需要面の状況次第だ。安定成長政策の効果がカギとなる」と述べた。
屈氏は「バラック密集地の再開発、鉄道投資の加速、都市インフラおよびITインフラの加速、および小企業減税などの政策が全面的に効果を上げ、今後数カ月間経済は現在の底打ちからさらに回復する」と予測した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月22日