ゲーム売上高が2倍に 生き残るのはわずか5%
人気ゲーム「捕魚達人」を研究開発した北京触控科技有限公司の陳昊芝最高経営責任者(CEO)はこのほど、「国内には現在、研究開発中の携帯電話ゲームが5千種類あり、テスト運営に進むものは約3千種類だ。国内の携帯電話ゲーム利用者は1億人ほどに過ぎず、ゲーム1種類あたりの利用者は3万人ほどという計算になる」と述べた。
国家新聞出版広電総局の孫寿山副局長はこのほど上海市で開催された大規模ゲーム見本市・第11回中国国際デジタル双方向娯楽展覧会(チャイナジョイ)で、今年上半期に中国のモバイルネットワークゲーム市場の売上高は25億3千万元に達して前年同期の2倍となり、2008年上半期以降で初めて前年同期比100%の増加という新記録をうち立てたことを明らかにした。
モバイルネットワークゲーム市場の伸びは急速で、携帯電話ゲーム市場におけるシェアは12年上半期の5.1%から7.5%に増加した。今年6月末には、モバイルネットワークゲームの利用者は1億7100万人に達し、ダウンロードゲーム市場を抜いた。
ネット大手・騰訊(テンセント)投資合併買収(M&A)部門の李朝暉副総経理(副社長)によると、国内携帯電話ゲーム市場の隆盛の背景には、一つにはネットワークゲーム産業にはこれまで大量に蓄積してきた研究開発の経験と人材があり、携帯電話ゲームに進出することが比較的容易であったこと、二つにはスマートフォン(多機能携帯電話)の普及が進んでいることが携帯電話ゲーム産業の発展を後押しししてることがあるという。
携帯電話ゲーム市場が拡大を続けるのに伴い、一部の携帯電話ゲーム企業では売上も増加している。たとえば、11年にはゲーム1種類あたりの月間売上高が100万元に達するという目を見張る業績を上げ、12年にはさらに1千万元以上に達した。今年の市場をみると、月間売上高が数千万に達したゲームが数多くある。触控科技が発表した最新のデータによると、同公司の7月の総収入は7370万元に達する見込みだ。業界の予測では、下半期には月間売上高が1億元を超えるゲームが登場する可能性があるという。