ゲーム売上高が2倍に 生き残るのはわずか5% (2)
携帯電話ゲーム市場に転がる魅力的な「儲け話」につられて、国内A株市場では潤沢な資金をもった上場企業が、携帯電話ゲーム企業をめぐるM&Aや出資を競うように行い、成長産業のパイにあずかって業績を改善し、自社の株価を引き上げようとしている。
今年に入ってから、国内上場企業がネットワークゲーム企業を買収したというニュースが次々に伝わってきた。朗瑪信息技術有限公司は網陽数字娯楽産業発展有限公司の株式の35%を取得し、大唐電信科技産業集団は17億元で広州要玩娯楽網絡技術有限公司を買収し、掌趣科技株式有限公司は8億1千万元の対価で動網先鋒網絡科技有限公司を買収し、博瑞伝播株式有限公司は10億元で漫遊谷信息技術有限公司を買収した。最近では、華誼強大伝媒集団が6億7200万元で国内携帯電話ゲーム3位の銀漢科技有限公司の株式の50.88%を取得すると宣言した。
博瑞伝播の投資・M&A業務責任者の上官鴻さんによると、上場企業はまるでとりつかれたようにM&Aできる携帯電話ゲーム企業を探している。ゲーム会社が人気なのは、今の国内資本市場では独自に上場することが相対的に難しい一方、相当の収入が望めるためで、上場企業は「チームを見定め、ルートを確保し、早急に手を打」とうとしているという。
資本市場での熱狂的な人気について、陳CEOは次のように話す。A株上場企業が携帯電話ゲーム技術者を募集する、既存の製品の携帯電話ゲーム版をうち出す、一線の携帯電話ゲーム会社との接触を明らかにする、携帯電話ゲームのインキュベート拠点の建設を計画する、などの動きをすると、同社の株価は値上がりしてストップ高になる。市場ではかねてより優れた携帯電話ゲーム会社が争うようにM&Aの対象となってきたが、下半期か来年初め頃にはこうした傾向がバブル化することは避けて通れない。