シャープと聯想が深いレベルで協力 テレビ共同開発
日本のシャープは9日、聯想(レノボ)と共同開発した聯想のスマート・エクスペリエンス・ソリューションを搭載したスマートテレビ3機種を発表した。双方は今後も深いレベルで協力を展開していくとしている。「新京報」が伝えた。
▽より深いレベルの協力を
レノボは先月にシャープと研究開発や製造の面で深いレベルの協力を展開すると発表。シャープもこのほど、共同開発したスマートテレビ3機種を発表し、双方の協力の成果を初めて披露した。
このスマートテレビにはレノボがユーザー向けスマート・エクスペリエンス・ソリューションを提供し、シャープが音質と画質の技術、重要部品、液晶パネルを提供した。
レノボ関連部門の責任者によると、双方は今後もさらに深いレベルの協力を展開していくが、話し合いは継続中だ。将来的にはより多くの製品でシャープのパネルを使用することも考えられるという。
▽進む「中国化」
業界関係者の間では、双方の協力はお互いの優位点に基づいて相互に補い合うもの、との見方が一般的だ。家電専門家の劉歩塵氏によると、シャープのパネルを採用すれば、レノボのスマートテレビ製品のイメージアップをはかれる。協力が深まるのにともない、シャープが抱える資金不足の難題の解決を支援することも可能になるという。
シャープにとっては今なお赤字からの脱却が取り組みの重点だ。2012年度の損失額は5453億円、うち液晶パネル業務の営業損失は1389億円だった。
赤字から抜け出すため、シャープは中国市場でいろいろな動きをしている。6月には中国電子情報産業集団有限公司と共同で29億ドルを出資し、中国に合弁会社を設立した。シャープが日本以外でパネル企業に株式投資したのは、これが初めてのケースだ。
シャープ商貿(中国)中国有限公司の椋木康裕董事長兼総裁(会長兼社長)によると、シャープはこれからさらに「中国化」を推し進め、商品戦略を強化し、レノボとの協力を継続してより多くの製品を開発するという。また同公司の穆剛副総裁によると、シャープは今後、一級市場だけでなく、中国の二級市場、三級市場、四級市場も開拓していくという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月11日