シャープ、フィリップス 空気清浄機能で誇大広告か
PM2.5が猛威を振るう中、「PM2.5の除去率99%」、「ホルムアルデヒド浄化率99%」をうたう空気清浄機が全国で好調な売れ行きを記録している。しかし中国中央テレビ(CCTV)が26日に放送した「毎週品質報告」によると、市場で販売されている5機種の人気空気清浄機を上海市環境保護製品品質監督検験総ステーションで検査したところ、3台のPM2.5が宣伝する除去率が検査測定値を下回った。また4台の空気清浄機のホルムアルデヒド除去率も、宣伝されている機能を大きく下回った。CCTVは、シャープやフィリップスなどの空気清浄機が、製品の機能を誇張していると疑問を呈した。羊城晩報が伝えた。
◆PM2.5とホルムアルデヒド 除去率は99%?
CCTVの記者が北京や上海などの地域で調査をしたところ、一部の大型家電販売モールで、空気清浄機が各店舗の入り口側の目立つ位置に並べられていた。価格は1000元余りから1万減弱とまちまちであった。空気清浄機はこの数カ月で販売台数を伸ばしている。現在最も人気が高いのは、PM2.5とホルムアルデヒドの浄化機能を持つ製品で、この機能を持つ製品の多くはすでに品切れとなっていた。
空気清浄機の主流ブランドには、フィリップス、亜都、シャープなどがある。性能や浄化機能が異なる多数の機種が存在し、ほぼすべての製品がPM2.5の高い浄化機能を誇ると宣伝している。また多くの空気清浄機は、ホルムアルデヒドなどの有害物質を除去できるとしており、その除去率も99%と高い。
◆PM2.5除去率、99%は5台中1台のみ
空気清浄機の機能を調べるため、CCTVの記者は市場で販売されている、高い人気とシェアを誇る空気清浄機をサンプリングし、上海市環境保護製品品質監督検験総ステーションで検査を実施した。
基準とされている統一的な試験条件に基づき、試験担当者はCCTVの記者から送られてきた5機種の空気清浄機のPM2.5除去効果を調べた。同ステーションの沈浩実験室主任は、「30立方メートルの試験部屋で、20分間に渡り検査した」と説明した。