シャープ サムスンからの出資受け入れへ
韓国のサムスン電子と日本のシャープはこのほど資本提携で合意に達し、サムスンはシャープに約104億円(約1億1千万ドル)を出資して、シャープの株式の3%を取得することになった。激しい競争が繰り広げられる家電産業で、韓日の企業が資本提携に踏み切るのは今回が初めてのケースだ。「京華時報」が伝えた。
シャープは今月28日に第三者割り当て増資を実施して、発行価格1株290円(約3.1ドル)で3580万4千株の新株を発行してサムスン電子ジャパンに割り当てる。サムスンの出資比率は約3%で5番目の大株主となり、金融機関や保険機関を除けば最大の株主となる。
シャープは日本の老舗家電大手だが、最近は液晶パネル、テレビ、太陽電池などの主力製品の業績が落ち込んでいた。2011年と12年は2年連続で記録的な損失を出し、11年は38億ドル、12年4-9月期は48億4千万ドルの損失だった。昨年12月末には自己資本比率が9.6%に低下し、資本の積み増しが急務となっていた。12年3月には郭台銘氏率いる台湾地区の鴻海精密工業有限公司と資本提携の交渉を進め、鴻海が1株550円(約6ドル)でシャープの株式の9.9%を取得して筆頭株主となる契約を結んだが、シャープ株が大幅に値下がりしたため、契約は履行されず条件見直しの交渉が続けられてきた。鴻海の出資の払込期限は今月26日で、このたびシャープがサムスンと手を結んだことにより、鴻海がシャープの筆頭株主になる可能性は非常に少なくなった。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年3月7日