中国、いわゆる「中間線」認めたことなく、日本の不当な抗議はねつける
日本は中日間の新たな「導火線」に火をつけるつもりだ。日本の菅義偉官房長官は3日午前、中国が東中国海の「日中中間線」付近の中国側で新たなガス田開発に用いると見られる施設を建設しており、「すでに外務省が程永華駐日大使に抗議した」と公言した。これについて中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は3日「中国は自国の管轄海域で開発活動を行なっているのであり、日本側の抗議は受け入れられない」と表明した。中国の法律専門家、◆広梅氏は「日本側のいわゆる『中間線』を中国が認めたことはなく、日本の行動は概念を混同している」と強調した。環球時報が伝えた。
■「中国が採掘施設を建設しているのを確認」
菅官房長官は3日午前の記者会見で、「中国が東中国海の『日中中間線』付近の中国側で新たなガス田の開発に用いると見られる採掘施設を建設しているのを」日本政府が「調査の結果確認した」と明かした。菅官房長官は「中国側の一方的な開発は受け入れられない」と表明。抗議のため「すでに外交ルートを通じて重大な懸念を伝えた」と述べた。日本外務省は、中国側が作業を進めているのは日本側の画定した『日中中間線』の中国側に約26キロの地点で、「中国側は大型海上クレーン船を用いて採掘施設を建造している」と説明。関連施設を運び込んでいるのも確認したという。日本政府消息筋は、すでに外務省が中国の程永華駐日大使に直接抗議したことを明かした。北京の日本大使館も開発の停止を中国外交部に繰り返し要求しているという。
中国外交部の華春瑩報道官は3日、日本側の抗議に関する質問に「中国は自国の管轄海域で開発活動を行なっているのであり、日本側の抗議は受け入れられない」と答えた。中国の法律専門家、◆広梅氏は3日、環球時報の取材に「中日間に法定の海上境界線はまだなく、中国は日本側が一方的に打ち出した『中間線』を認めていない」と指摘した。中国政府はかねてより、東中国海における大陸棚と排他的経済水域(EEZ)の境界画定においては、大陸棚の自然延長という地理的特徴などの要素を考慮し、沖縄トラフの中心線を境に両国の大陸棚を分けるべきだと主張している。◆氏は「中国が自国の管轄海域で行なう建設行為に対してあれこれ口出しする権利は日本にない。日本側がいわゆる『中間線』を騒ぎ立てるのは悪意ある行為であり、中日の境界画定協議の基礎を破壊することが狙いであり、交渉による問題解決へのいかなる願望も誠意もあるとは言えない」と指摘した。