2012年の中国経済データ 構造の変化が反映
中国経済に新たな兆しが見えてきた。中国経済の「三頭立て馬車(投資・消費・輸出)」の構造に変化が生じ、将来的な経済成長に対する輸出の貢献が低水準を維持する中、消費の貢献度が上昇すると同時に投資の貢献度が低下する見通しとなった。人民日報が伝えた。
2008年下半期には世界金融危機への対応があり、中国の固定資産投資の実質的な増加率が上昇した。昨年の名義上の増加率は20.6%となり、2011年より3.4ポイント低下した。しかし2012年の物価上昇率は2.6%、2011年は5.4%であった。価格要素を加味しなかった場合、2012年の固定資産投資の増加率は、実際には2011年をやや上回った。
昨年の社会消費財小売総額の増加率は、統計データを見る限り前年とほぼ横ばいになった。しかし価格要素を加味しなかった場合、前年比でやや上昇した。
上述した二つの微増により、2012年第4四半期の経済成長率は7.9%に達した。この7.9%の持つ意義は、非常に大きい。2011年から2012年第3四半期まで、7カ月連続で四半期ベースの経済成長率が低下したが、昨年第4四半期になりようやく反転上昇した。これは、7四半期続いた中国経済成長率の低下が終了したことを意味する可能性がある。反転上昇の直接的な原動力は、前年をやや上回った投資・消費の2012年の増加率だ。