中国の電力消費量が増加 景気回復を反映
中国国家エネルギー局の最新データによると、11月の全社会電力消費量は前年同月比7.6%増の4139億キロワット時に達し、2カ月連続の増加で今年3月ぶりの高水準に達した。京華時報が伝えた。
今年9月の全社会電力消費量は、前年同月比2.9%減で年内最低値を記録した。しかし電力消費量は10月、過去4カ月間連続の減少から反転し、6.1%増となった。このほど発表された11月の電力消費量の増加率は、前月比1.5ポイント上昇し、電力消費量増加の勢いを強めた。
中煤遠大コンサルティングセンターの張志斌アナリストは、「電力消費量の指標は、経済の変化を反映するバロメータとされる。中国の購買担当者景気指数(PMI)は、景気の拡大・縮小の分岐点とされる50を2カ月連続で上回っており、中国経済の全体的な回復の兆しが示されている。10月と11月の国内電力消費量の増加は、経済回復の流れを裏付けた」と指摘した。
中国国家電力監管委員会もこのほど、「10月より電力消費量が増加を始め、経済の安定成長の流れがより明確になった。第4四半期の全社会電力消費量も増加を続け、全国の電力需給がバランスを維持するだろう」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月17日