ブルーエコノミーを共同推進 中国がAPEC各国に呼びかけ
中国国家海洋局の劉賜貴・局長は6日、「ブルーエコノミーの実質は、海洋経済のグリーン成長理念下の持続可能な発展だ」と主張し、アジア太平洋経済協力(APEC)の加盟国に対して、対話交流、地域提携、アジア太平洋地域ブルーエコノミー発展の共同推進を強化するよう呼びかけた。中国新聞社が伝えた。
第2回APECブルーエコノミーフォーラムの開幕式が6日に天津で開かれた。同フォーラムのテーマは、「ブルーエコノミーの発展、持続可能な発展の推進」。
劉局長は開幕式の式辞の中で、「アジア太平洋地域は世界最大の海洋である太平洋を共有している。ブルーエコノミーの共同推進は、海洋資源の持続的な開発、海洋環境の維持、持続可能な貿易サプライチェーンの改善を促し、APEC各加盟国にとってWin-Win(ウィン-ウィン)の機会となる」と強調した。
カンボジアのモク・マレット環境相は同フォーラムで、カンボジアが東アジア海洋環境保護協力メカニズムに積極的に参加していると説明し、地域全体のブルーエコノミーの理想図を示し、強力な資金援助および政府間の効果的な提携が必要だと指摘した。
発展途上の人口大国である中国がブルーエコノミーを発展させるには、国際協力が不可欠となる。中国国家海洋局国際提携司の張占海司長は記者の取材に対し、「中国は多くの発展途上国の国情と同じく、環境保護と発展を同時に必要としており、ブルーエコノミー発展経験の交流を強化するべきだ。中国はまた先進国との交流、相互理解の促進を重視している」と語った。