欧州各国、中国人向けビザ緩和 春節連休に備え
春節(旧正月)が近づくにつれ、海外旅行市場が活況を呈している。このほど各国の観光局のウェブサイトにアクセスしたところ、各国は中国人観光客を対象とするビザ優遇政策を相次いで打ち出している。そのうち、欧州各国は中国人観光客の受け入れに最も積極的だ。北京商報が伝えた。
英国国境局が先ほど発表した新規定によると、中国人観光客はシェンゲン・ビザと英国単独ビザの同時申請が可能となった。同規定により、中国人観光客の英国旅行の利便性が高まった。業界関係者は「これまでの政策によると、欧州と英国を同時に訪れる中国人は、欧州25カ国に入国できるシェンゲン・ビザと、英国単独ビザを別々に申請する必要があった。中国人観光客の多くはシェンゲン・ビザでヨーロッパ各国を巡り、英国を避けていた。新たなビザ政策の実施により、中国人観光客は申請にかかる時間を短縮し、複雑な準備手続きを簡略化し、ビザ申請費用を節約できる」と語った。
英国ばかりではなく、イタリア大使館もこのほど、中国人観光客を対象に5年間のマルチビザを発給すると発表した。イタリアはまたビザ手続きを簡略化し、イタリアでの運転免許証の問題を解決する。
これまで、ドイツ、韓国、日本などは中国人観光客に対して、利便性の高いビザ政策を提供した。ロシア大使館は先月上旬、2人以上の団体客のビザを不要とした。現在、オースラリア、英国、イタリアなども、さまざまなビザ新政策を発表している。業界関係者は「欧州各国の多くが、金融危機による影響から立ち直っておらず、観光業のビザ緩和により現地経済の回復を促そうとしている」と指摘した。