中国の地方鉄道 外資・民間資本の誘致に意欲的 (2)
外資誘致とは異なり、江西省はまた「江西省鉄道産業投資基金」の設立を模索しているが、これは鉄道業界で頻繁に取り上げられている。中国鉄道部は今年5月、民間資本誘致のために発表した「民間資本の鉄道投資の奨励・指導に関する実施意見」の中で、鉄道産業投資基金の設立の模索という構想を提案していた。
趙教授は同方式について、「産業投資基金は設立後、長期的な融資が可能なプラットフォームとなる。基金の設立は、鉄道建設が社会資本をより多く導入し、効果的に民間資本を導入することを示す」と分析した。中国国際経済交流センター研究部副研究員の王天竜氏は、「現在の国際市場を見ると、大量の遊休資本が投資先を模索している。これを背景とし、外資誘致は一つのチャンスと言える。民間資本の進出もまた、鉄道建設に活力を注ぎ込むだろう」と語った。
ところが業界関係者は、外資にせよ民間資本にせよ、市場資本が鉄道業界への進出を望むかは疑問だと指摘した。趙教授は、「鉄道システムは現在、石炭輸送鉄道を除く路線のほぼすべてが赤字状態である。この状態が改善されなければ、外資誘致は一方的な願望に終わってしまう」と警鐘を鳴らした。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月26日