上半期の中国経済10大流行語 リコノミクスがランクイン (9)
流動性 |
◆流動性
流動性という金融用語は、6月下旬に人々の流行語になった。6月20日、資金があり横柄な中国銀行業に「現金不足」の問題が生じた。同日、銀行間の翌日物金利とレポ金利が13%超となり、翌日物レポ金利は30%の過去最高を記録した。しかしながら、中央銀行は意外にも市場を救済しなかった。その後数日間で、債券市場に激変が生じ、株価が暴落した。恐慌が過ぎて意識を取り戻した人々の多くは、監督管理層の金融政策の「安定化」に向けた決心、軽率に資金注入を行わないという意志を信じるようになった。「現金不足」は、一種の「圧力テスト」となった。中央銀行の周小川総裁と尚主席は、中国の流動性は全体的に見て十分であると表明した。人々は、中国国務院の「流通中の資金の活用」という提案に対する認識を深めた。