上半期の中国経済10大流行語 リコノミクスがランクイン (8)
シャドーバンキング |
◆シャドーバンキング
今年上半期、監督管理層はシャドーバンキング(影の銀行)がもたらしうるリスクを重視するようになった。一方で学界では、「影の銀行」と「銀行の影」の定義と概念が一致していない。中国では信託や資産管理などの事業が完全に監督管理下に置かれており、厳格な意味での「シャドーバンキング」とすることはできない。中国銀行業監督管理委員会の尚福林主席は今年の両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)中に、「資産管理と信託をシャドーバンキングとすることはできない」と明言した。前向きで積極的な見方によると、シャドーバンキングは実体経済の発展を効果的に支援する、金利市場化の予行演習である。何はともあれ、30兆元規模に達するとされるシャドーバンキングは、すでに中国の金融発展の構造・業態・方式を変化させている。
【関連記事】
「資金不足」が金融危機を引き起こすことはない
低迷叫ぶ声とホットマネーが中国で「競演」
中国のシャドーバンキングの規模はGDPの1/3