ハイアールが急成長 日本本土メーカーの脅威に (2)
フジサンケイビジネスアイはハイアールの世界市場における高度発展について、「世界白物家電のトップメーカーであるハイアールは、日本の伝統的な家電産業における強みを吸収し、これに代わろうとしている。これは新たな世界家電市場における地位の逆転を意味するかもしれない」と伝えた。家電王国と呼ばれる日本において、現地メディアはハイアールの市場シェアの上昇の他に、その急成長が世界家電市場の構造に与える影響にも注目している。
世界家電市場の構造を見ると、ハイアールは4年連続で世界大型家電メーカーのトップブランドとなっており、世界最大手の地位を固め続けている。世界家電産業の発展情勢について、家電産業問題専門家の羅清啓氏は、「ハイアールを始めとする中国企業は現在、世界白物家電発展の主導権を握っている。トップクラスのイノベーション能力に支えられ、世界の産業全体の高級資源がハイアールに集まっている」と指摘した。
ボストン・コンサルティング・グループが発表した最新の報告書も、上述した観点を裏付けている。同社が発表した2012年度の「世界で最もイノベーション能力を備えている企業上位50社」のうち、ハイアールは8位に入選し、「消費財・小売」部門で1位となった。
ハイアールは中国・アジア・オーストラリア・欧州・アメリカ大陸で5大研究開発センターを設立しており、同プラットフォームを通じて、世界一流のユーザー資源と専門的資源の効率的な融合を実現しており、世界産業発展をけん引する実力をつけている。大手広告代理店ジェイ・ウォルター・トンプソン(JWT)の業界研究担当者は、「我々は多くの人が予想していた中国の時代に突入しようとしている。中国ブランドは大きな潜在力を放出できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月11日