バレンタインデーが近づいているが、瀋陽ではバラの花束やチョコレートといった伝統的なギフトを、顧客の要求に応じてオーダーメードするサービスが人気となっている。中国新聞社が伝えた。
瀋陽のある花屋を取材したところ、ギフトケースの中に、ピンク、紫、黄色、オレンジ色と色とりどりのバラの花が詰め込まれ、さらに日本からの輸入品というアジサイの花などが飾られ、コケで作った小さい熊とハートがあしらわれていた。店主の汪琳子さんによると、これらの花は「プリザーブドフラワー」と呼ばれ、オランダやエクアドルから輸入したもの。切花を特殊液を使って加工したもので、生花よりも多くの色合いが楽しめ、保存環境が良ければ3年はもつという。
汪さんは「顧客の要求に応じてギフトをカスタマイズしている。昨日1日で20件あまりの注文を受け付けた。バレンタインデーに、愛する人にサプライズプレゼントを送りたいと考えている人が多い」と語る。注文したギフトセットを受け取りにきた男性は、「ネット上でこの店の存在を知った彼女が、リンクを送ってきた」と語る。彼女のために紫色のプリザーブドフラワーギフトを選んだという同男性は、「このギフトセットは他には無いもの。彼女もきっと気に入ってくれると思う」と語った。
瀋陽市鉄西区のあるケーキショップでは、彼氏のために手作りチョコレートを用意する女性の姿があった。チョコレートを溶かして液体にし、型に入れて冷蔵庫で冷やし固める。出来上がったチョコレートを紙のカップに乗せる――。この女性、王さんは全部で21個のチョコレートを作成した。
このケーキショップでは、客が自分でお菓子を手作りできる場所と原料を提供しており、チョコレートやクッキー、ケーキなどを作ることができる。店主によると、1日に販売するケーキは平均35―40個で、約半分は客が自分でデザインし、制作したものだという。最近はバレンタインデーのケーキ予約が多く、バレンタインデー当日には100個以上のケーキが売れる見込みだという。
王さんは、21個のチョコをギフトボックスに入れ、「LOVE」を象ったチョコの周りには小さな天使の形のチョコをあしらった。北京で働く彼氏に送る予定だという。「バレンタインデーには一緒にいられないけれど、この特別なプレゼントが届けば、きっと温かい気持ちになると思う」。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月13日