トヨタ自動車の中国法人は12日、「四川一汽トヨタ長春豊越公司は、2011年12月20日から2014年1月28日に生産された3210台のプリウスのリコールを決定した」と発表した。トヨタは世界で190万台のプリウスのリコールを申請している。新京報が伝えた。
トヨタの説明によると、リコール対象車はシステム制御ソフトに不具合があり、加速などの強い負荷がかかる状態で運転中に、ハイブリッドシステムの昇圧回路の素子に損傷が生じる可能性があるという。これにより車両の警告ランプが点滅し、安全運転モードに切り替わり、極端な場合は運転できなくなることもあり、安全リスクが存在する。四川一汽トヨタ長春豊越公司はリコール対象車の制御ソフトの無料更新を実施し、安全リスクを取り除く。また同社はリコール対象車の同部品に対して、無期限かつ無償のメンテナンスを提供する。
トヨタは上述した問題により、世界で190万台のリコールを申請したが、そのうち半数は日本に集中している。トヨタによると、この不具合により事故が発生したという報告は受けていないという。
プリウスは世界一の販売台数を誇るハイブリッド車(HV)で、1997年に日本で量産化・発売を開始した。現在までプリウスの世界販売台数は、500万台弱に達している。プリウスはガソリンとモーターを動力源としており、100キロ当たりの総合的な燃費は4.7Lとなっている(3代目のデータ)。トヨタは2006年に中国でプリウスの現地生産を開始し、日本以外の市場にプリウスの生産を初めて移した。しかし現地生産の程度が低いため、プリウス(2代目)は価格が割高で、中国での販売は振るっていない。
トヨタは昨日、北米市場でRAV4やレクサスRX350など計29万台のリコールを発表した。このリコールは北米の某サプライヤーの製造問題で、一汽トヨタが生産・販売しているRAV4、日本で生産され中国市場に輸入されたレクサスRX350は、このサプライヤーの生産した部品を使用していない。また中国は上述した車種を正規ルートでは輸入していないため、リコール対象外となる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月13日