バレンタインデーを今週末に控え、北京の花市場では、バラ価格が高騰している。最もスタンダードなバラで1本12元(約200円)前後と、平年同期に比べると5割高く、ここ数年の最高値を記録した。花屋の店主によると、今年価格が跳ね上がったのは、春節(旧正月)前にバラの産地である雲南が大雪の被害を受けたことや、バレンタインデーが近づいていることが原因だという。多くの店では、すでにバレンタインギフト用のバラの予約購入を受け付けており、バレンタインデー前日と当日になると、バラの価格はさらに上がる見込みだ。京華時報が報じた。
莱太花卉市場の切花売場では、普段は1本3元(約50円)のバラの価格が、今では12元(約200円)から20元(約340円)に上昇しており、輸入物の「プリザーブドフラワー」のバラになると、なんと1本350元(約6千円)もする。価格が高騰しているのはバラだけではない。別の花市場では、ブーケによく使われるリンドウの価格もひと束50元になった。商店主によると、普段は15元なのに、今は倍以上に跳ね上がっているという。
花市場の商店主は、「これまでも、バレンタインデーが近づくと切り花の価格は上がるには上がったが、値上がり幅はそれほど大きくなく、大体10%から15%だった。だが今年は、平年同期に比べ、約50%も上がっている」と話した。
生花の価格高騰について、商店主は、少し前の雲南の大雪災害の影響によると指摘した。雲南は主要な生花産地で、北京の市場に出回っているバラは、雲南から空輸されてくるものが大部分を占める。春節前、雲南は大雪に見舞われ、生花の生産基地が大きな被害を受けた。多くの生花は凍って枯れ、現地の生花の供給量は例年の3分の1以下にまで激減した。莱太花卉市場の関係者は、「大雪災害は一段落したが、生花の減産によるダメージはまだ続いている。生花の供給不足は今後も続く見込みで、現在も深刻な品切れ状態に陥っている。価格の高騰は、バレンタインデー以降も続くだろう」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年2月10日