2013年12月16日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:16:31 Dec 16 2013

母犬を助けた青年を毎日待ち続ける子犬 北京

 映画「ハチ公物語」(1987年)と「HACHI約束の犬」(2009年)は毎日、駅で飼い主の帰宅を待つ犬の物語を描いた。北京の中心部・大望路の交差点にもこのような1頭の「忠犬金虎」がいる。毎日午後3、4時になると、時刻通りに待っている。北京晨報が伝えた。

 15日午後、記者は大望路付近に金虎の姿を見かけた。体格はやや大きいが、性格は温順で賢く、人なつっこい子犬に見えた。行き交う人達は自分がじっと見つめられているのに気づくと、金虎の眼差しを気にせざるをえなかった。もっとも金虎はすぐさま振り返り、人混みのなかを探し続けた。えさを与えられても食べず、人々は「この犬は人を待ってるの?家族と離ればなれになった野良犬でもないだろうし。ほんとに賢い。誰にもついてゆかない」と驚いていた。

 金虎の飼い主、呂さん(男性)によると、定時で仕事を終えるときは、バスを降りると大抵金虎に会うことができる。周囲をせわしく探す必要もなく、金虎が自ら呂さんを探し当て、足下に駆け寄ってくるという。

 呂さんは北京に上京した二十代の青年。7年前、自動車にはねられ重傷を負ったチャウチャウを助けた。そのチャウチャウが身ごもっているとは当時は知らず、数カ月後、意外にも数頭の子犬を産んだ。金虎と縁があったのだろう。呂さんは子犬と母犬を人に譲ったが、金虎だけを残した。

 今年初め、共に店を開いた友人が帰郷することになり、毎日店番をする呂さんは相手が欲しくなり、金虎を連れて通勤、夜も一緒に帰宅することにした。最近、店が遠い場所に移ったため、呂さんは通勤のためにバスに乗ることになり、金虎を連れて行くことができなくなった。しかし金虎は正直に留守番することもなく、呂さんの帰宅する道順を覚え、大望路交差点に毎日のようにやってきて、呂さんを待つようになった。

 「毎日バスを降りて家に向かい始めると、大抵金虎に会える。こんなに長年、家族のような感じです。以前は帰宅途中に寂しく、日が暮れるなかを歩いていました。帰宅後もひとりぼっちで、夕食を作っても気分が晴れなかった。金虎が毎日迎えてくれるようになってから、本当に気分が変わりました。これは幸せです、きっと。帰宅しなければ、と想うだけで、帰ってくる自分を待っている金虎に会うことができる。金虎が待ち焦がれているように感じます。ありがとう金虎」(編集HT)

 「人民網日本語版」2013年12月16日

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古