浮気の理由の半分は配偶者のスマホ中毒 英調査 (2)
男性のほうが携帯に夢中になりやすい
科学技術が急速に進歩し、非常に便利に連絡が取れるようになった一方、「携帯依存症」などが問題になっている。筆者がこのほど、南京市の市民20人を対象に調査を実施したところ、やはり半数以上の人の1日が携帯で始まり、携帯で終わることが分かった。
うち、南京大学に通う張さんは、「毎日朝起きた時と寝る前、必ずSNS・人人網や微博(ウェイボー・ミニブログ)でツイートする。夜中眠れずに起きてはじめにすることも、誰かから連絡がきていないかの確認。朝起きて微博をチェックしていると、まるで上奏文に目を通す皇帝になったような気分になり、天下を取ったような感覚になる」と語っている。
また、現代人の多くが携帯に依存しいているが、同調査では女性より男性のほうが携帯に夢中になりやすいことが分かった。陶さん(女性)は取材に対して、「主人はしょっちゅう私の隣で、微博や無料メッセンジャー・微信を見たり、携帯で遊んだりしている。そのせいで、私たちはよくケンカする」と不満をこぼした。
携帯依存が夫婦関係にひび
携帯に夢中になると、本当に配偶者が浮気しやすいのだろうか?南京市にある東南大学付属中大病院心理科の徐治・博士は、「その可能性はある。過度の携帯依存は、人と人の心の距離が広がっていることに起因していると思われる。自分に自信のない人がそうなりやすく、携帯を通して他の人とつながろうとしたり、自分が社会に忘れられた存在にならないようにしたりする。また、携帯を通して、同僚や上司の目に『仕事ができる人』というイメージを作ろうとする人もいる」との見方を示している。
また、「携帯に集中しすぎて、身の回りの人をおろそかにしてしまうという人が増えている。しかし、それが原因で配偶者との間に溝ができてしまうことがあるようだ。携帯に夢中になりすぎると、周囲の人の事に全く無関心になってしまい、責任感が欠乏していることを露呈してしまう。例えば、相手が意志の疎通や助けを必要としている時に、それを与えずに、携帯に夢中になっていると、相手は機嫌を損ない、『自分より携帯のほうが大切なんだ』と感じる。それが長期間になると、溝ができ、浮気の原因になる」と指摘した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月10日