3大都市群の発展指数ランキング 北京・天津・河北が最下位
上海交通大学都市科学研究院と社会科学文献出版社はこのほど「中国都市群発展指数報告書(2013)」を発表した。中国の3大都市群を総合指数でランク付けした結果、珠江デルタ都市群が1位、長江デルタ都市群が2位、京津冀(北京・天津・河北)都市群が最下位の3位となった。北京青年報が伝えた。
▽北京・天津・河北、都市の規模分布が弱点に
同報告書は京津冀、長江デルタ、珠江デルタの34都市を対象に研究を行い、2007年?2010年の各データを基に、3大都市群の総合指数を算出した。
3大都市群を総合指数でランク付けした結果、珠江デルタ都市群がトップとなったが、人口、経済、生活、文化、首位比(地域内で最大の都市と2位の都市の人口比)という5つの指標別に見ると、各都市群にはそれぞれ優位と不足があることが分かる。
珠江デルタ都市群は、都市人口指数、都市経済指数、都市首位比指数で他の都市群を上回ったが、都市文化指数ではやや遅れをとった。長江デルタ都市群は人口、経済、文化などの発展のバランスが取れているが、経済の急速な発展の対価として、環境の質を犠牲にした。北京・天津・河北は、都市文化指数は他の都市群を上回ったものの、都市の規模分布のバロメーターである都市首位比が最大の弱点となった。これは、同都市群が理想的な都市群とはまだ大きくかけ離れていることを示す。
地域内協力の面を見ると、各都市群の一体化は今尚「表面的で浅い協力段階」に留まっており、時にはひそかに、あるいは公然と闘争が生じている場合もある。珠江デルタ都市群は地域内の各都市が同じ行政区に属しているため、協力が容易に実現できるが、その他の都市群ではこれが難しい。