留学組、帰国後の希望就職地は依然北京・上海・広州
巨大な中国市場が海外帰国組にかつてないチャンスをもたらしていることから、海外からのUターン熱が再び高まっている。統計データによると、海外から帰国した中国人留学生は累計93万7800人に達し、このうち約80万人は、過去5年に帰国した人々という。人民日報海外版が伝えた。
海外帰国組の就業選択には顕著な特徴があることが、最近の調査によって明らかになった。主な就職地となっている国内15省(直轄市)のうち、北京で仕事をしている海外帰国組の割合は41.6%、上海は14.2%、広州は8.7%だった。このほか、江蘇、浙江、山東など沿海各省も、多くの帰国者に人気がある。とはいえ、帰国者が集中していても、必ずしも給与レベルが高いとは言えない。「自分の現在の所得が、予想していたより低い」と答えた海外帰国者は77.5%に上り、このうち33.8%は、「現実の所得は予想より大幅に低い」と感じていた。また、帰国後半年経っても仕事が見つからない人は13.7%いた。
就職競争が全く新しい時代を迎えた今、海外留学組は、帰国後の就活において「心機一転」を心がける必要がありそうだ。専門家は、「人材需要が飽和状態にある大都市に比べ、中西部にある多くの中小都市では、留学経験はかなり強力な武器となる。海外留学者は職業選択において、『心機一転』の構えで、視点を変え、さまざまな可能性を考慮し、中・西部の各都市にもっと目を向けると良い」と提案している。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月14日