南カリフォルニア、中国高校生の人気留学先トップに
米国に留学する中国大陸部の高校生は「小留学生」と呼ばれ、すでに3万人前後の規模に達している。米国各州の私立学校で学ぶ彼らは、両親はじめ家族からの大きな期待を一身に受け、非常に長い「勉強生活」の道を歩んでいる。中国系の人々が多く暮らすカリフォルニア州ロサンゼルス地域は、「小留学生」の留学先として人気ナンバーワンとなった。米華字紙・僑報の報道を引用して中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
2011-2012年米国留学最新データによると、米国各地で学ぶ中国人留学生の数は32万人近くに達し、2013年末には45万人を突破する見通し。この中でも、高校生の増加スピードは最も速い。高校留学生は「小留学生」と呼ばれ、彼らの主な留学先は、サンフランシスコ・ロサンゼルス・ヒューストン・ニューヨークなど、米国内でも中国系の住民が多く住む都市に集中している。
「小留学生」の留学あっせん業に従事する孫さんは、「中国人高校生に対する米国留学ビザの発給率は、80%以上と極めて高く、大学院留学生を上回っている。高校留学生の30%は、南カリフォルニアの学校を選ぶ。その理由は、南カリフォルニアには中国系住民が多く住み、子供の面倒を見てくれる親戚や友人を見つけやすいからだ。また、このエリアは、生活環境に恵まれており、中国大陸部からの留学生を受け入れている多くの私立高校がある。中国から米国に来る高校留学生は、規模が拡大しているだけではなく、中国国内の出身地もますます多岐に渡っている」と指摘した。孫さんの予測によると、2013-2014年度に米国にやって来る「小留学生」は4万人に達する見通しで、この数字は、65人だった2005年の600倍に相当する。
「小留学生」とは、「F-1」を取得して米国国内の高校に入学する外国人留学生を指し、年齢的には、14歳と15歳が最も多い。「小留学生」の保護者の主な職業は、公務員、ホワイトカラー、高級知識人、私営企業家など。「子供の出世を願う」これらの親は、子供を米国のごく普通の私立高校で勉強させるため、年間4-6万ドル(約375万-563万円)を投じる。さらに上のクラスの私立高校に通わせるなら、年間費用は10万ドル(約939万円)に達する。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月1日