新たに7都市で台湾個人旅行が可能に 計26都市に拡大
大陸部住民の台湾個人旅行を認める第3期試行都市(計13都市)のうち、石家庄、長春、合肥、長沙、南寧、昆明、泉州の7都市で8月28日に台湾個人旅行が解禁された。なお、その他の第3期試行都市である瀋陽、鄭州、武漢、蘇州、寧波、青島の6都市は、6月28日にすでに解禁されている。これにより、台湾個人旅行が可能な大陸部都市は計26都市となった。
2013年6月16日、中国国家観光局の邵キ偉局長は厦門(アモイ)で行われた第5回海峡フォーラムで、「両岸(大陸部・台湾)の協議の結果、瀋陽など13都市を台湾への個人旅行を認める第3期試行都市とする」と発表した。
▽訪台手続きがより簡素化 「1年マルチビザ」も
公安部は今年7月、台湾への往来をめぐる手続きを簡素化し、条件に合致する大陸部住民および60歳以上の高齢者は、在住地で台湾の通行証とビザを申請できるようになった。また、大陸部住民は在住地で台湾通行証の再発行・更新および再訪問ビザの申請などが可能となる。
台湾は8月1日、大陸部住民の台湾訪問に便宜を図るため、▽条件に合致する大陸部観光客は、「1年マルチビザ」を取得できる▽大陸部の教育・芸術・文学・マスコミなど各分野の優秀な専門人材が台湾で専門業務に従事する場合、「1年マルチビザ」を取得できる--とする2つの政策を打ち出した。
ただし、1年マルチビザを取得する場合、以下の2種類の条件のうちいずれか1つを満たさなければならない。(1)申請日から遡って1年以内に2回以上個人旅行で台湾を訪れており、かつ規定違反が無い。(2)大陸側が発行する台湾通行証がマルチビザである。
台湾交通部観光局の関係者は、新たに解禁された都市からの観光客数は、9月以降徐々に増加するだろうとしている。今年1月1日から8月15日までの、大陸部からの台湾個人旅行者はすでにのべ27万人を上回り、前年通年の19万人を上回った。