きょうの人民日報「微博」--本当の「権利」とは何か
長年の努力が実り、2012年、中国大陸部の住民の出国者数は延べ8300万人に達するなど、中国も世界と「同じ席に座る」ことができるようになった。しかし、海外に行くのが、中国国内で買うよりも割安なぜいたく品を買い占め、「気前のいい金持ち」になるためだとすれば、「裏口から入って商売をしてもいいが、店の入り口から入って食事をするのはやめて」という待遇しか受けることができないだろう。現代文明の中で常識とされる「マナー」をまもってこそ、本当の意味で世界に溶け込むことができる。
【本当の「権利」とは何か】誰にでも大声で話す「権利」はある。しかし、静かに過ごしたいと願う人も多い。車を運転する時、ハイビームにすれば前方がはっきり見えるだろうが、対向車にとっては、眩しく視界が狭まってしまう。悪習を「個人の自由」、ひいては誰にも侵すことのできない「権利」と考える人もいる。しかし権利を決める上では、自分だけでなく、他人のことも考慮に入れる必要がある。清末の政治家・梁啓超が私徳と公徳の両方の価値を認めたように、誰とでも仲良くしていかなければ、本当の「公共マナー」を形成することはできない。