ソウルの整形街には美容外科が800軒 主なターゲットは中国人
美容外科が70軒も入るビル |
韓国の首都ソウルにある美容外科2103軒は今年1-6月の間に、1日当たり6千人の美女を「誕生」させてきたという。中には、中国人客を呼び込もうと躍起になっている美容外科も多く、韓国の街には中国語で、「手術は30分で終わります」、「今までの服がブカブかに」、「骨盤が小さくなる」、「あそこを整形して、旦那さんを喜ばせ、夜を盛り上げよう」などと書かれた広告でにぎわっている。成都晩報が報じた。
「個性」を求める現代、多くの女性は、ほかの人とファッションが「かぶる」ことも嫌がる。それにもかかわらず、最近韓国で開催されたミスコン「ミス韓国」に参加した女性21人の顔が「みんな同じに見える」と話題になっている。2000軒以上の韓国の美容外科が毎日“流れ作業”のように「美女」を作り出しており、世界中の目が再び「整形大国」韓国に集まった。
筆者は最近ソウルに足を運び、「美容整形通り」にある美容外科「Roen」の院長や韓国整形外科協会の責任者、中国と韓国間の医療観光業務に携わっている関係者、ソウル市内の女性達などを取材した。
■韓国の女性、結婚前はプチ整形 結婚後は陰部の整形
李貞愛さん(27)は取材に対して、「男性はみんなメンツが大事。きれいな女性と結婚することは、韓国人の男性にとってほこりあること。だから、韓国の女性は結婚前に美容整形をすることを好む」と語り、自分も結婚前に、顔のプチ整形をしたという。「そうすると、女性も誇らしい気持ちで結婚できる」ためだ。また、「韓国の男性は結婚後、妻がやさしく、夜の生活も充実していることを望むので、夫の好みに合わせようと、陰部などを整形する既婚の女性が増えている」といい、結婚して3年になり、昨年、女の子を出産した李さんは、出産から半年後に、膣縮小手術を受けたという。
その後、取材に応じたソウル市内の多くの女性が、「顔のプチ整形や陰部の整形手術は、普通の事」と語った。また、セレブ女性は、陰部の整形を特に好むという。昔なら、ほかの人に知られるのを恐れ、こっそり整形する人がほとんどだったが、現在、街中に一層多くの「美女」が出現するようになり、整形を求める女性がさらに多くなっている。
■整形街には美容外科が800軒 主なターゲットは中国人
韓国で美容外科の広報企画を担当して8年になるという呉炯根さんは、「中国は13億人の人口を抱えている。毎年、韓国に来て、整形する中国人が増加している。現在、多くの個人の美容外科が、主に中国人をターゲットにしている」と語りながら、ソウルの中でも「美容整形の街」と言われるストリートがある江南区に連れて来てくれた。そこにある1キロほどの「整形街」には、美容外科が約800軒並んでいる。うち、赤い外観のビルには、美容外科が70軒も入っていた。
「1つの階の2、3部屋を1件の美容外科が借りているのか?」との質問に、呉さんは「これらはどれも医師が個人で経営している美容外科。これらの美容外科を見くびることはできず、実際には大型の総合病院と何の差もない。それに、プライバシーを守ることもできる。現在多くの韓国の有名医師が自分の病院を経営している。現地の人は名医がいる、個人の病院に行くことを好む」と教えてくれた。
一方、韓国整形美容外科協会の責任者が提供してくれた統計によると、韓国政府の部門に登録済みの美容外科1423軒に2012年、中国や米国、日本、ロシア、英国などから来た15万5672人が訪れた。うち、中国大陸部からの客が9万9163人に達している。また、ソウルにある美容外科2103軒は今年1-6月の間に、1日当たり6千人の美女を「誕生」させてきた。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月15日