中国100都市グルメ図鑑がネットで話題
人民日報が14日、「微博」(ウェイボー・ミニブログ)に投稿した「100都市とご当地代表グルメ」には、予想通り南京名物「塩水鴨(鴨の塩スープ煮)」が挙がった。この投稿は、多くの微博ユーザーの注目を集め、転送された。自分の故郷のグルメが本当にその土地の代表的な食べ物かどうかをチェックして、疑いの声が寄せたユーザーも一部にいたが、ほとんどの人は「食いしん坊万歳」精神を示し、「中国全土を歩きまわり、各地の名物料理を食べ尽くす」という人生における大きな夢を分かち合った。揚子晩報が伝えた。
■100都市・100大ご当地グルメ
「ある都市を理解するための最も手っ取り早い方法は、現地の名物料理を試してみることだ。どの都市にも独特の『味』がある」といわれる。微博にアップされた「100都市とご当地代表グルメ」図鑑は、天津大麻花(かりんとうに似た小麦粉を揚げたお菓子)、上海蟹殻黄(パイ生地の揚げパン)、塩水鴨(鴨の塩スープ煮)など、だれもが思わず生唾を飲み込むような内容だ。江蘇省や浙江省の各都市はいずれも、蘇州の青団(草餅)、無錫の排骨(スペアリブ)、揚州の清◆蟹粉獅子頭(カニみそ肉団子、◆は火へんに屯)、寧波の氷糖甲魚(スッポンの砂糖煮)、温州の錦繍魚絲(五目魚の細切り炒め)などで、グルメ100都市にランクインした。このほか、唐山の蜂蜜麻糖、ハルビンの得莫利◆活魚、吉林の煎粉、石家荘の抓炒全魚、煙台の●子(●は火へんに悶)、洛陽の漿面条など、誰もが良く知る各地の名物料理も選ばれた。今回のランキングには、あまり注目されていない料理も、意外に多かった。
■「好物の料理が選に漏れた」と補充するネットユーザ
「さあ、早く見て下さい!あなたの郷里はどこですか?その料理が郷里を代表するものだと、あなたも認めますか?全ての人を納得させるのは難しいですが」--この微博のエントリは、多くの「食いしん坊」の共感を呼んだ。「淮南市公安局刑警支隊法医科」の公式微博は、「淮南の牛肉湯は、確かに淮南の食文化を代表する料理だ」とコメントした。蘇州呉江のある政府機関の公式微博は、「蘇州の青団がランクインしたのは光栄だが、これだけでは十分とは言えない。蘇州の麺も捨てがたい」とコメントした。当然のことながら、「全ての人を満足させることは難しい」ことから、このランキングに疑いの声を上げるネットユーザーも多かった。味覚は人それぞれであり、自分の故郷の代表グルメとして選ばれた料理が正解だと思わない人もいる。また、ランキングの結果に不満なネットユーザーは、自分ならこれを選ぶというさまざまなグルメの料理を挙げた。例えば、桂林の地元ネットユーザーは「桂林の代表グルメは米粉か白果●鴨だ」と主張した。また、「海口の清補涼と海南粉がランキングから漏れたなんて、信じられない」と悲しそうな口ぶりで訴える人もいた。北京のご当地グルメは「北京ダック」ではなくて、「豆汁」であるはずだ、といったコメントに対し、「豆汁ってやつは、北京市民を除く全宇宙のあらゆる生物を秒札する。豆汁は一般人が飲めるものではないからな」などとからかいの声が返ってきた。ある食いしん坊のネットユーザーは、「漿面条が洛陽のご当地代表グルメに選ばれて、水席は漏れた。この選考結果こそ、真の食いしん坊の証だ!」と投稿した。