米政府請願サイト、中国人による「おふざけ請願」相次ぐ
「私たちは、北京の煎餅果子(中国版お好み焼き)を取り締まるよう、米国政府に求めます!」。9日、米ホワイトハウスの国民からの請願受け付けサイト「We the People」に、中国語でこのように書かれた「請願」が提出された。同サイトにはここ数日、中国人からの請願が相次いで寄せられているが、その多くが、冗談めかした「おふざけ請願」だ。新京報が伝えた。
■中国語による請願書がサイトを独占
「We the People」は、2011年9月1日、当時就任1期目のオバマ米大統領が開設したオンライン請願受け付けサイト。ホワイトハウスと国民との意思疎通強化を目指し、国家が直面している重要問題や各自が関心を持っている問題について、政府に請願書を提出するよう奨励した。規定によると、提出された請願が30日以内に10万人以上の署名がサイト上に集まった場合、ホワイトハウスはその請願内容を検討し、同サイト上で公開回答しなければならない。
最近、このウェブサイトに、中国人が請願者と見られる中国語・英語による請願が数多く登場している。しかしその多くが、冗談めかした「おふざけ請願」だ。同サイトは、米国国民を主な対象としているが、誰でもアカウント登録を行った上で、請願を作成・提出することができる。
9日に同サイトに登場した最新請願の中に、「私たちは、北京の煎餅果子(中国版お好み焼き)を取り締まるよう、米国政府に求めます!」という内容の請願があった。この請願には、すでに405人の署名が集まっている。これまでにも、「私たちは、豆腐脳(おぼろ豆腐に餡をかけた朝食定番軽食)は甘味に統一するよう求める」といった同様のおふざけ請願があり、これには1694人の署名が集まった。
ここ数日、新たに「豆腐脳は塩味に統一する」「四六級(大学英語四級・六級試験)を廃止する」などの請願が登場したが、9日の時点では、すでに削除されていた。
現時点で、「We the People」には、署名募集中の公開請願書が127件掲載されており、この中で署名が最も多く集まっているのは、マレーシア総選挙における不正疑惑に関するもので、22万人がこの請願を支持する署名を行った。