「地球が3日間暗闇に」の噂、市民は理性的に対応 成都双流
「冬至にあたる2012年12月21日、地球は3日間暗闇に包まれる」-----。四川省成都市双流県ではこのほど、こんな噂がひとしきり広まり、各変化バージョンも次々と生まれている。人民日報が報じた。
噂が流れた後、双流県公安局は、公式微博(ミニブログ=中国版ツイッター)に数多くの写真付コメントを投稿、昨年の塩買い占め騒動を例に出し、「ろうそくを我先に買おうとしている市民のみなさん、また振り回されていますよ!」と警告を発した。
双流県委員会宣伝部も、公式ミニブログ「天府双流」上で、「県関連部門は対応措置を講じ、市場価格調査に着手した。デマをねつ造して市民を惑わし、ろうそく価格を吊上げ、市場をかき乱す不法行為は断じて許されず、徹底的に追及・処分する。双流のみなさん、理性的な消費活動を肝に銘じ、合理的に買物をし、噂に惑わされず、噂を広めないように」と市民に注意を呼び掛けた。
10日、双流県の定期市で記者が確認したところ、噂を鵜呑みにして先を争うようにろうそくやマッチを買い求める市民の姿が、数日前には確かに見られたという。九江街道にある雑貨店の店主は、「4日、店のろうそくはあっという間に売り切れたため、急いで仕入れた。しかし、ここ数日は、慌ててろうそくを買いに来る人はほとんどいない。このようなデマは、数日経てば本気で信じる人などいなくなるものだ」と語った。
九江街道通江社区に住む黄さん(女性)は、「私の親もろうそく買い騒動に加わったが、単に雰囲気に釣られただけ」と話した。
「誰がこんな馬鹿げたデマを流したのか知らないけど、おかげで父がろうそくを下げて帰ってきた。少なくとも数百本はある。いつ使い終わるのやら」。黄さんによると、自分の周囲の人々は、父親を除くほぼ全員、このような噂を本気にしていないという。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年12月14日