京広高速鉄道、今月26日開通へ 武漢-北京が4時間19分
中国鉄道部門はこのほど、北京市と広州市(広東省)を結ぶ「京広高速鉄道(中国版新幹線)」(全長2200キロ)が26日、正式に開通すると明らかにした。これに伴い、21日からダイヤ調整をするという。これで「京広高速鉄道」の全線が開通することになり、湖北省武漢市-北京間の所要時間が現在よりも約6時間短縮の最速4時間19分となる。湖北省の夕刊紙「楚天都市報」が報じた。
「京広高速鉄道」開通後、11省・市が湖北省と高速鉄道で連結され、60地級都市(非農業人口が25万人以上の都市)が武漢市と動車(新幹線型車両)で結ばれる。
■11月から北京-鄭州間の運行試験
鉄道部門によると、「京広高速鉄道」は▽北京‐石家庄(河北省)▽石家庄‐武漢▽武漢‐広州▽広州‐深セン--の4区間からなる。うち、武広高速鉄道は09年12月に、広深高速鉄道は昨年年末に、鄭武高速鉄道は今年9月にそれぞれ開通した。そして残っていた「北京-鄭州間」も11月11日に運行試験が開始。同月25日からはダイヤルに基づいた模擬運行が行われており、開通まで秒読み段階になっていた。
「京広高速鉄道」の全線は、北京、保定、定州、石家庄、ケイ(刑の「りっとう」を「おおざと」に)台、邯鄲、安陽、鶴壁、新郷、鄭州、許昌、ラク(さんずいへんに累)河、駐馬店、信陽、孝感、武漢、咸寧、赤壁、岳陽、汨羅、長沙、株洲、衡陽、チン(林におおざと)州、韶関、清遠、広州、深センなどの都市を通過し、将来は香港にまでつながる予定だ。
「京広高速鉄道」開通後、動車組の運行速度は「武広高速鉄道」や「鄭武高速鉄道」と同じ300キロ。武漢-北京間(1130キロ)は途中停車駅を設けずに直行4時間19分で結ぶ。一方、大部分の高速鉄道には沿線に停車駅を設置し、所要時間は通常約5時間という。