『南京大虐殺全史』刊行 多くの史料で日本右翼に反撃
中国を侵略した日本軍による南京での同胞の大虐殺から75年目を迎えるのを前に、『南京大虐殺全史』(南京大学出版社)が刊行された。
中華民国史を専門とする南京大学の張憲文教授を中心とする国内外の約100人の研究チームは10年近くかけて日本、米国、英国、ドイツや中国の台湾地域の公文書館、図書館で南京大虐殺関連の大量の資料や文献を収集し、全72巻・4000万字の『南京大虐殺史料集』を完成させた。張教授のチームはこれを基礎に110万字の『南京大虐殺全史』を編纂した。
『南京大虐殺全史』は歴史的事件そのものに立脚し、飾らない理性的な筆致で、この人類史上極めて異例の残虐行為の真相を客観的かつありのままに再現。松井石根の日記、陸軍省軍務局の資料など日本側の資料を用いた南京大虐殺史の基本的史実の確立に注意すると同時に、米独など第三国の資料も使用して、この事件の観察と記録の客観性を高めている。これによって日本右翼の主張は自ずと破綻する。
洪銀興・南京大学中国共産党委員会書記によると、世界の人々に南京大虐殺の真相を理解してもらうため、英語版、日本語版も刊行する。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年12月9日