南京大虐殺の歴史に新たな資料、米国から
米国キリスト教会婦女学習訪中団はこのほど、南京安全区国際委員会のベイツ元委員が残した南京大虐殺に関する生の実証資料を中国侵略旧日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館(江蘇省南京市)に寄贈した。資料には、中国侵略旧日本軍が南京で犯した虐殺、強姦など破廉恥な犯罪行為が明確に記録されており、南京大虐殺の歴史を裏付ける力強い証拠となる。記念館が11日に明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
資料には、ベイツ元委員が1938年1月10日、米国キリスト教会本部に宛てたタイピング文書、南京で撮影された写真原本、赤十字国際委員会(ICRC)南京分会・魏特琳氏(女性)の写真などが含まれている。
3ページに及ぶ文書には、「1万人以上が殺害された。私の友人は、さらに多くの犠牲者がいるとみている。すでに武器を放棄した軍人が殺戮され、多くの一般市民も悲運に見舞われた。婦女・児童も含まれている。私のドイツ人の友人は、婦女2万人以上が強姦されたとしている。8千人だったとする以前の説よりもはるかに多い」と記されている。
記念館の朱成山・館長は「新史料の価値は極めて高い。タイピング文書は最も貴重で、外国籍証人のベイツ氏が南京大虐殺の際に記録した生の実証資料。中国侵略旧日本軍が南京で行った大虐殺の犯罪行為を直接描写している」と説明。今後、専門家チームを立ち上げ、寄贈された資料の史学考証と研究をさらに進めるとした。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年11月13日