経済発展方式の転換　中国が主導権を握るには？

　中国共産党第18回全国代表大会（十八大）がまもなく開幕する。中国経済は今、発展・改革に向けた重要な時期に差し掛かっている。これは中国が主導的な立場を勝ち取り、優位性を勝ち取り、未来を勝ち取るための突破口となる重要な戦略的チャンスだ。中国新聞社が伝えた。

　「奇跡の時代」の後、経済の安定的な成長を目指す中国は今、大きな影響力を持つ変革を推進しようとしている。中国共産党の上層部は、「科学的発展を主題とし、経済発展方式転換の加速を主線とする」ことが、中国発展の全局面に関わる戦略的選択であると幾度も強調している。

　過去数年間、中国は改革を通じて経済発展の新たな道を切り開き、革新を通じて産業調整の新たな構造を生み出し、モデルチェンジを通じて経済成長の新たな原動力を築き上げてきた。改革の任務は今なお困難であり、経済運営が直面する困難とリスクは依然として軽視できない。変化の激しい国際情勢、国内の改革・発展・安定という任務、予測可能・不可能な各種の新しい情況と問題に直面する中、中国は経済発展モデルの転換を加速し、新たな局面を切り開き、主導権を勝ち取らなければならない。

　中国経済のモデルチェンジを制約する制度上のボトルネックは徐々に無くなっている。「中国経済は過去約30年間にわたり急速に成長してきたが、その優位は徐々に消滅しつつある。体制の軌道修正、貿易によるけん引、安価な資源と労働力といったメリットはいつまでも持続可能ではない」--という共通認識は今や、上層部から民間にまで浸透した。