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人民服 |
さらに、「もし、1988年に亡くなった作家・瀋従文氏が生前ノーベル賞を受賞していたら、どんな衣装を着て授賞式に参加しただろう」との質問を投げかけるネットユーザーもいる。瀋氏は晩年の著作「中国古代服飾研究」で服飾の歴史を深く探っている。しかし、中国人は目新しいものを好み、古い伝統衣装は現代の生活の中で、完全に影を潜めてしまっている。そのため、「瀋氏であっても、授賞式に参加する際に何を着るべきかに関しては、やはり頭の痛い問題」というのがネットユーザーらの一致した見方だ。
では、結局のところ、莫氏はどんな服装で授賞式に参加すべきなのだろう。「中国経済網」の記者は何度も莫氏を取材しているが、莫氏はいつもゆったりサイズのスーツにノーネクタイ、またはジャケット姿など、ラフな服装をしている。服のブランドもはっきりしない。
また、莫氏はスーツを着ることもあるが、中国の著名な作家・余華氏に至っては、スーツ姿は一度も見たことがなく、ほとんどがジャケット姿だ。そして、熱いと周りをそれほど気にせず、それを脱いで、椅子に掛けておくという感じだ。また別の作家・蘇童氏もスーツは着ず、ジーパンにラフな上着と革靴という姿がほとんどだ。そのため、「中国経済網」の記者らは、中国の作家のイメージとして「ラフな姿」を挙げる。
業界内でも、「中国の作家は普段、ラフな格好をしているのだから、莫氏も授賞式に参加する際には、中国の作家を代表して特別な衣装を着用する必要はない。スーツを着るか、中洋折衷の唐装か人民服を着用すればそれでいいのではないか」との声もある。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月16日
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