日本発祥の「五月病」、中国のネット上でも固有名詞化 (2)
ネットユーザーの多くは、このような「病状」を自分の状態と逐一照らし合わせ、ほとんどが自分に当てはまることに気づく。「5月だけではなく毎月、この症状が出ている」「誰か助けて!」「最近、何事に対する興味も消え失せ、疲れが極限に達している。病気になったようだ。誰か治療法を教えて」などのコメントが相次いで寄せられている。
さらに、ネットユーザー「齊泱」さんの場合、「実のところ、私は1月病から12月病まで患っている。症状はかなり深刻で、治る見込みはない」と、悲壮極まりない様子で告白している。このほか、「五月病に関するさまざまな投稿を読んで、自分が五月病であるという確信を得たが、最終的に治る見込みがあるのか、或いはどんどん悪化するのかは分からない。今のところ好転する兆しは見られない」と自己診断を下すユーザーもいた。
○日本発祥の「五月病」、5月とは無関係
「五月病」は果たして本当に病気なのだろうか?有名な科学普及事業サイト「果殻網」で22日、この話題をめぐり討論が行われた。「五月病」という言葉は日本で生まれた。日本の卒業・入学シーズンは春だ。4月から5月にかけて、新入生は新しい環境で学校生活をスタートし、学校を巣立ったばかりの新社会人は、学校とは全く異なる職場という新環境で新生活を始める。新生活がスタートして間もなくすると、張り詰めていた気持ちが急に落ち込み、何をする気も起らず、学校や会社に行くことに抵抗感が生じる人が出てくる。このような症状を、日本の医学界では「五月病」と呼んだ。主な身体的症状では、食欲減退や不眠が見られ、やる気の無さや注意力の分散、社会的責任の履行に対する抵抗感、鈍い反応または過剰反応などが生じる。日本の「五月病」は、中国のネットユーザーが言うところの「春はやる気が起こらない」症状とは、全く別者だ。
■専門家の提案:季節の変わり目こそ身体を動かし、ネガティブな感情を払しょくすること
南京脳科医院医学心理科の李主任は、対応策として、以下の通り話した。