中国、車の接触事故の当事者が「被災地に寄付」で示談 (2)
■各自自分の車を修理で決着
そして28日、当事者2人は車の引き取り手続きのため、現地の交通警察を訪れた。しかし、その時も賠償問題に決着は付いておらず、2人は「地震の被災地に寄付する」ことを提案したという。
2人はその後、同市の紅十字会に向かい、寄付の手続きを行い、2万元ずつ収めた。
同日、電話で取材に応じた周さんは、「保険会社の初期鑑定では、車の修理に約1千元(約1万5900円)かかるということだった。でも、具体的な費用に関して、両者の話し合いが全くまとまらなかった」と説明。寄付に関しては、「四川地震発生後、妻と寄付することを話し合っていた。両者が被災地に寄付すること提案した時、相手が受け入れてくれるとは思わなかった」と、単なる思いつきではなかったことを語った。周さんは、「ほとんど毎年社会に寄付をしており、2008年の四川大地震の際も、8千元(約1万2720円)を寄付した」という。
同警察と紅十字会も取材に対して、2人が寄付をしたことを認め、ネット上に投稿されているのは、段さんの寄付受領書であることを明かした。2人は既に自身の車を引き取り、各自自分の車を修理することと互いに今後責任を追及しないことで合意したという。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月3日